” The Song 2.0 2018 ” in Seol

固体-液体の臨界点はまだ発見されてない ( 日韓展 ソウル )

The Song 2.0  2018

ソウルで購入したハンアリ ( 韓国甕 ) などで発酵させる展示である。発酵音は、人間の呼吸音に似ている。生命活動の歌声である。周期的に繰り返され、ミニマルなその力強い律動は、われわれの身体と共振して不可思議なゆらぎを奏でる。ボコボコと湧き出す音は、菌が栄養素として取り込んだ糖分を代謝してエネルギーを得る過程で起こる現象である。代謝とは、生命の維持のために有機体が行い、成長と生殖を促し、そのシステムを維持している。この歌は、規則性がありながらもそのパターンが一定ではなく、時間とともに延滞し、沈静する。また、パフォーマンスは、韓国人、日本人による ” 口かみ発酵とサウンド ” によるパフォーマンスを行った。

(彫刻家 金沢健一氏との共演、スコア:浦 裕幸 )