The future of the existence 2018 : Tokyo

2018年 TOKI Art Space 企画シリーズ “Bring Forward”vol.7

社会の光景を当たり前とせず、 その現象や制度について 検証して行く。

中前寛文展 存 在 の 行 方 2018

2013年の展覧会 ”Fictional Tourism シベリアへのプロローグ ”を経て、2016年夏、実際に東シベリアへ向かうことが現実となった。モンゴルのウランバートルから鉄道を経由、本線のシベリア鉄道へ入り、ウランウデから目的地のイルクーツクへの取材の旅であった。今回の目的は、”Fictional Tourism シベリアへのプロローグ ” の次の段階のインスタレーション作品になる。 ”Real existence“ へ進めるためだ。本展は、断片的ではあるが ”Fictional” と ”real” を接続させる試みである。旅先で収集した記録をもとに、映像、写真、収集物、資料などを空間構成する。空間構成されたそれぞれの要素がどのように関係付けられ、相乗効果を生むか、また裏切るかを図る。
旅のアイテムとして持ち歩いた紙片は、日本国憲法第九条のロシア語版である。
この展覧会は、シベリアで亡くなった叔父安弘に捧げる。