The future of the existence : 2015

存在の行方 2015

「憲法九条」のテキストをモチーフにした版画プロジェクトである。会場に簡単な版画を刷れるテーブルをセットするもので、来られた方に自由に刷りを体験してもらえるワークショップ的場を提供した。アーティストはサポートすることに徹した。日本語でシルクスクリーンとゴム凸版、小型ゴム印で英語、フランス語、アラビア語、ロシア語、中国語、韓国語訳を用意した。版画をする行為は身体性を伴う。インクをつけて紙を置き、手で抑えながら加減を感じることの時間は、期待と不安を引き起こす。このプロジェクトは、版画作品を見せることではなく、圧覚による感覚・意識・思考の行方を探り、共有することである。

憲法9条をシルクスクリーンプリントする観客